岩石や玉石を破砕した後、締固めをしやすいように基本的には粒度を一定に揃えませんが、その状態では高い支持力を確保できません。そのため、上層路盤を形成する場合には粒度を調整した砕石（粒度調整砕石）が利用されます。

C-40の「C」はクラッシャーランを意味し、その後の「40」は最大粒径を示します。
主に構造物の基礎下地や駐車場の化粧、敷砂利などに用いられています。

RC-40の「R」はリサイクルを意味し、破砕物の中に岩石や玉石だけでなく、コンクリートやレンガなどの建設廃材も含まれています。見た目はC-40よりも劣りますが、リサイクルを推進するという観点から、公共工事での需要が多くあります。
主に土間コンクリートの下地やアスファルト下の路盤、駐車場への敷均しに用いられています。

山砂は花崗岩が風化したもので、「真砂土」とも呼ばれるように、明るい茶系の色をしているのが特徴です。見た目は土に見えますが、実際は岩石が細かく砕けた「砂」で、石のような塊がないため、空洞ができにくい特性もあります。

主に水道・下水道工事の管の保護材や建物周りの化粧、埋戻しで用いられます。

愛知県の幡豆郡（現在の西尾市）で採れる石は「幡豆石」と呼ばれ、古くから河川や海岸の護岸・築堤に用いられてきました。花崗岩の一種で、硬さと重みがありますので、大きな塊は水の中に沈めても動きません。また、この石を砕くと凹凸の多い団子状の塊になり、石と石との摩擦が非常に大きくなりますので、スベリや割れによる形状の変化がほとんど起きない特徴もあります。